ご感想
- 「艦船少女販売所」
- 「揺籃形成の終わり」
- 「永久の過日を告ぐもの」
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実際のところ、響は産まれてから現在に至るまで、ただの一度きりも『響』の声を聞いたことがなかった。
陸を食らい人を殺す深海棲艦の跋扈により、生存圏を狭められた人類は、艦船少女――艦娘という有機アンドロイドを建造し、生存競争を切り抜けていた。
少女の象形に船の声と呼ばれる記録情報を流しこむことで完成する人型兵器。改良を重ねた彼らは、いつしか人間的情緒を獲得するまでに至っていた。
響は、その船の声が聞こえない特異な艦娘であった。
そのことに疑問を抱きながらも、彼女は代わりに産まれ持つ妖精の声を聞く力を使い、妖精機関を名乗る謎の声とともに、非適性艦娘の引き起こす傷害事件を捜査していた。
自分のしたいことは何か、自分にできることは何か。
戦うために造られた少女たちに、戦わなくても良い道が拓けた時、彼らを導く羅針盤はいかなる航路を示すのか。
籘真千歳著作「スワロウテイル」シリーズのパロディを試みた、苛烈なるヒューマノイド共生SF
『フィニクスフヴォースト 艦船少女販売処』は、株式会社角川ゲームス開発『艦隊これくしょん -艦これ-』、及び籘真千歳著作『スワロウテイル 人工少女販売処』に対するファン活動の一環として、その原作作品内の要素をパロディ・オマージュの形で二次利用し、制作された作品です。原作作品とは一切関係がありません。
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籘真千歳氏の『スワロウテイル』シリーズは、Amazonで文庫版、kindle版共に好評発売中です。是非お読み下さい!